当院での原発性腋窩(えきか)多汗症治療
原発性腋窩(えきか)多汗症とは、原因となる病気はないものの、脇下から過剰な汗が出て、日常生活に支障が出る状態です。
以下の判断基準のうち2項目以上に該当する場合に原発性腋窩多汗症と診断されます。
診断基準
- 症状の初発が25歳以下
- 左右対称性に発汗がある
- 睡眠中は発汗がとまっている
- 1週間に1回以上多汗の症状がある
- 家族歴がある
- 多汗により日常生活に支障がある
ラピフォートワイプ
ラピフォートワイプとは、汗ふきシートのようなワイプ型の塗り薬です。1日1枚のシートで1回使いきりとなっており、カンタン・衛生的に利用できます。
「原発性腋窩多汗症」の診断がされた方には保険適用で、9歳から使用可能です。
エクロックゲル
「原発性腋窩多汗症」の診断がされた方には、抗コリン薬の外用剤「エクロックゲル」が保険適用されます。
汗腺を刺激し発汗を促すアセチルコリンという神経伝達物質の働きを阻害し、発汗を抑制します。
1日1回両ワキに塗るお薬で、注射治療のような痛みもありません。

内服の抗コリン薬
アセチルコリンの働きを抑える作用のある薬です。内服薬(飲み薬)のため、全身の汗を抑える効果が期待できます。内服の抗コリン薬は保険が適用されます。
ボトックス注射
外用薬や内服薬で改善されない場合、ボトックス注射という選択肢もあります。ボトックス注射は、汗腺を刺激し発汗を促すアセチルコリンという神経伝達物質の放出を抑える作用があります。その作用の結果、汗腺から汗が出にくくなり症状が改善されます。個人差はありますが、効果は最大6カ月ほど持続します。効果が薄くなった頃に再度ボトックス注射を受けることで、継続して効果を保つことができます。
特に脇汗の症状でお困りの場合、医師の判断によって保険適用になる場合があります。一度当院までご相談ください。
また、表情ジワの改善のためのボトックス注射(自費診療)も行っております。詳しくはこちらをご覧ください。
汗のお悩み、当院までご相談ください

暑い時や運動した時、緊張した時など汗をかくのは自然なことです。 ただ、暑さや緊張に関係なく日常的に大量の汗をかいてしまうのは多汗症かもしれません。 汗が原因で日常生活に支障があったり、人目を気にしてしまう方は症状が悪化する前に一度受診をお勧めします。一人で抱え込まずに、ぜひ当院皮膚科までご相談ください。
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